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11月, 2016:

 五十何年ぶりかの11月の雪、気象庁始まって以来の11月の積雪の翌日、空は抜けるような晩秋の青空が広がった。根岸森林公園の紅葉もさらに鮮やかさを増し加えていた。おそらく前日は大半の仲間が走っていなかっただろうから、この日はある程度の参加者が見込まれた。結果は予想が的中!多くもなく少なくもなく17名の仲間を得た。
この日のトレーニングは『ヤッソ800』インターバルトレーニング。「なんじゃそりゃあ?」なんて言っているようでは・・・?まあいいか。数年前にアメリカの『ランナーズワールド』誌の編集員のバート・ヤッソ氏が発案し、全米で大ブレイクしたトレーニング方法。
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 400mのコースを設け、最初の2周の800mでフルマラソンで出したい目標タイムの上3つの数字。例えば本番での目標タイムを3時間50分とすると、この800mを3分50秒と。4時間00分狙いならば、800mで4分00秒ペースで走る。800mを一巡りした次は半分の400mを、先の800mで走った同タイムを目標にジョグ。ペースということを理解できない人はこの緩急の取り方が下手な人。
つまり800mがマラソンペースに多少の負荷をかけた配分ならば、400mはインターバル走の休養ジョグの部分。
どのくらいの所要走行時間をかけるのかといえば、トップのグループ(あるいは個人)がインターバル部分+ジョグのセットを10回こなした時点で全体も終了とする。
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 今回は、確かここ根岸での6度目の『ヤッソ』となった。意識的に今までになかった形として、同レベルのランナー数人ずつによるグループ走を試みた。これは効果的であった。今まではばらばらのペースで走っていたために、辛くなると落ち込みが激しく、しまいには今がペース走の部分なのか、ジョグ部分なのかわからなくなっていた。傍目にも全体がダラダラとただ400mの周回をジョグなんだか、持続走なんだか分からないペースでグルグルと廻っているだけ。これでは効果が上がるどころか、ただキツさに耐えているだけになってしまう。そこで思いついたのが、グループによるペースの維持と確立。狙いは当たった!前回までと異なったメリハリを各グループが示し始めたのだ。
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 『ヤッソ800』は通常トラックとか、一周400m取れる公園やロードの周回コース上で行われる。ところがRUN☆TMの背景は公園の芝生部分で、おまけに常に緩やかなアップダウンが続いてしまうので、発案者からすると多少邪道の懸念もあるのだろう。しかし、その常識では考えたくないことを敢えて用いて、全くダメだったらやめればいいし、ほんの少しでも新たな発見があるようならば、ひょっとするとさらなる進化につながるのかもしれない。
まだその回答は出ていないが、『ヤッソ800』は根岸森林公園で展開するRUN☆TMの非常に意味の深いトレーニングであることには違いない。しかし、『ヤッソ800インターバル』の持つ基本概念は今後も大切にし、続けていきたいと思う。それが発案者に対しての礼儀ではないだろうか?
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今回は、小学生高学年が2人、中学生が2人がこれに加わった。全部大人ペースで走らせるわけにはいかないので、疲れ具合を見て休息させたり、大人のジョグ部分だけを付き合わせたり、周回してきた女性に「〇〇ちゃんと一緒に走ってあげて」と伴走をお願いしたり、これもコントロールする側の面白さ。おかげで、天気は良いし参加者は最高のパフォーマンスは見せるし、言うことなしの土曜の午前中となった。「なんてしあわせなんだオレって・・」 牧元
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記録面だけではない、一ランナーとしての成長を確かに見届けた!

  前日の冷たい雨の一日がウソのような抜けるような青空。雨に洗われた紅葉が一段と映える、これ以上の晴天はないと言わんばかりの素晴らしい根岸だった。そして参加者もこの晴天に家でジーッとしていられなかったのだろう、20人が参加してくれた。初参加の女性も加わって、根岸は最高潮に達していた。
トレーニングは、10月以降2時間を費やしての走り込みに終始していたが、ここ一か月を見て来た範囲で、この走り込みの回を追うごとに、目に見えて『走る脚』が出来上がって来ている仲間の数が著しく増えて来た。どこをもって走り込みが出来ているか否かを判断するのかというと、走りのバランスが良くなり、力みが取れて来ている中で推進力が増してきていることをその判断材料としている。
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 走り込みが出来上がって来ている中で、取りれるのが『変化走』という言葉で表現する、スピードのバリエーションを加え、走る背景もロードや芝生でただ距離を踏む段階から、そこにスピードや用いる地形にさらに変化を増し加えた内容で、走り込み期で培った基盤に上乗せを計る。そこに各自のレベルアップが自ずと生じてくる。こうした季節や走り込み状態を判断して、全体のレベルに上乗せを計るのが今の時期。だから、この日のトレーニングに20人ものランナーが来てくれたのは、主催側としても大変嬉しいことだった。このレース期の中にあって、この練習に呼応してくれた参加者に対して、凄くこちらもやりがいをもって対応させてもらった。今まではなかなかこういうわけにはいかず、「ここで、こういうトレーニングをやっておいてほしい」と思うところで、空振り(極小人数)ばかりが続いていた。だからこの日は格別の嬉しさが伴うことにもつながった。野球でいうならば、やっとバットの真っ芯で球を捉えた・・そんな感じ・・なんでしょうか?
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 内容は、芝生の先の階段を上り、起伏勾配の激しいロードを駆け下り、その先の約50段の階段上り、ロードの平坦から芝生の200mの下りという1周1,400mの周回コース。それと並行して、初心者や体調が今一つのランナーのために、芝生だけの緩やかアップダウンの一周1Kの周回コースをも用意。ここで感心したのが、今までは念のために用意したこのような予備トレのためのコースなど誰も見向きもしなかったのが、この日に限っては、自分をコントロールし、後半になってから、メインの階段コースから外れて、自分の意志でこの1Kコースを使ってくれるランナーが何人も現れたこと。そこに目を向けてくれたランナーがこの集まりにも現れて来てくれたかと・・。自分自身の走りを自らの走りへとコントロールできるランナーが確実に成長してきている。記録面だけの成長ではない、一流ランナーなみの成長を見た思いがした。主催者の想い、そして狙いはここにあるのです。   牧元
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なんだか極めて「フツーの感じ?」のする根岸だった。

 「フツー」ってどういうこと? これをまた説明するのも表現が難しいですね。
そうですねエ・・まず参加人数でしょうか?今日は前回、前々回と比べるとそれぞれ2人ずつ増え14人。この14人という数も、10人前後でもなし、20人オーバーでもなし・・そうなんですフツーなんです。
しかし、このフツーが作り出すことこそ、一種の安心感と安定感を参加者に与えていたのではないだろうか? 率直に言って今日は落ち着きのある良い集まりでした。お天気も良かったし、久しぶりに参加してくれた方、最近参加し始めた方、偏りのないバランスの良さも、今日のトレーニングには欠かすことのできない落ち着きにつながっていたのでは?
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 大会があちこちにあるらしく、皆さんの会話に聞き耳を立てていると、出場してきたフルマラソンのこと、これから出るフルマラソンの調整のことが耳に入ってくる。そこにはかなり真剣にフルマラソンを捉えている様子がこちらにも伝わって来る。今日は先週フルマラソンに出て来た仲間、来週フルマラソンに出る仲間が半々を占めていた。そんな今日のメニューは「芝生での持続走」1Kコースを設定しておいての各自の納得のいくペース走で臨んでもらった90分。
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 中に中学生と小学6年生の根本姉妹。この二人には90分を走ることは強要できないので、一周ごとに姉妹交互のリレーで。特に小学生の梨織子ちゃんには、私やこの集まりの中心的存在の渡部恵子さんが交互に伴走。こうしたその時々を判断しての機転というのも、RUN☆TMの最近に見るチームワークの良さとなっている。そういえばもう忘年会の幹事さんが活動を開始しているのも、この集まりの安定に大きく貢献している。忘年会は12月24日(土)なのに、もう参加希望者は19名。いったいどういう規模になるのだろう。いつもの会場で大丈夫なんだろうか・・・と。
駅伝にしろ、忘年会やBBQにしろ、特にこの1、2年チームワークの良さも、ずいぶんと成長を見せている。 さすが働き盛りの皆さんだ! だいぶ歳を食ってきた牧元の出る幕がだんだん狭くなってきている。またそれが嬉しい!
「ランニングは社会そのものだ!」
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