リポート R☆TM Rotating Header Image

12月, 2017:

根岸森林公園RUNトレ、三つの使い方。

 12月に入ってから、まともなトレーニングができる土曜日が戻って来た。参加者は12名とやや少なめ。
冬場はヒルトレーニングやインターバル系のトレーニングから、もっぱらじっくりと時間と距離を走るトレーニングをメインに展開している。

 というのも、参加者の本当に望んでいるトレーニングとは、いったいどういう種類のものなのか?
ここまで延べにして30年間ランニングトレーニングの陣頭指揮を扱ってきたが、ランナーが本当に必要としているトレーニングとは?ここに来て考えることが多くなった。
それはただ距離だけを走るトレーニングが良いとは思わない一面、はたして5Kを30分で走るのがやっとのランナーにインターバル走なのか?
市民ランナーの幅がエリートクラスと比べると、トレーニング方法も一律でないものを提供する必要を感じる。
それは当然、その日の偶然に集まったランナーの顔ぶれで、内容を微調整しなければならないアレンジ力も指導者に要求される。
        
 そこで、今年の秋以降は根岸トレーニングに参加される皆さんには、あまり変化に富んだ内容のトレーニングを強要するのではなく、走りの原点である持続走を中心に展開している。
しかし、毎週のように同じコースを前の週と同じ展開で提示するのではなく、芝生の利点を生かしたコース取りや、周回距離の変化。例えば前の週が1Kコースを走ったら、今週は2Kコースにしてみたり
あるいは、本日のように周回ロードコースの外側の完全土道の周回トレイルランにしてみたり。
こういう走りの捉え方の中に、持続走のバリエーションを増やすという必要が実現できると、決して持続走はマンネリな走り方ではなくなってくる。
むしろ持続走には捉えようによっては、非常に深みのあるトレーニングに化してしまう。要は工夫であることも痛切に感じる。

 今日はそのトレイル周回を採ってみた。トップの二人はサブスリークラスと、伸び盛りの19歳女子。影のように木立をすり抜けていく姿に人間の原点「野生」が存在する一面もかいま見た。
 持続走もこうした捉え方をすると、決して単調なものではない。単調にしてしまっているのはそこにアレンジ力を加えていないからだとも思う。   まきもと

こういう珍しい日も・・・?

 何だか目を疑いたくなるような、夢の中のような感覚が参加者を待っている私の前に・・・。5年ぐらい前に盛んに来ていて、今は殆ど来なくなった人たちが芝生の向こうから次々とこっちを目指して歩いてくる。いったい「何が起こったんだ!?」
今日から、今までの集合ステージが寒くなって来たので、時計塔とベンチのある木陰から、ポカポカと陽が当たり北風も遮る陽だまりの場所へ。もう季節は一足飛びに『冬』。
一年に三度、季節の変化に応じて暖を求めたり、涼しさを求めたり、集合場所が変わるたびに「ああ、もうこんな季節なんだな・・」を繰り返してきた。そんなRUN☆TMも来年は10周年。
              
 しかし感傷に浸っている場合ではない。ランニングの世界の移り変わりもめまぐるしく変化をしている昨今でもある。そしてたえず新しい動きからは目を話すことができない。かといって新しい動きが必ずしもベストだとは言い切れないのが現在の、そして現実のRUNの世界。
 まるで暖流と寒流が入り混じる、海の世界を見ているような気のする最近のRUNの世界。そこにはITの世界がRUNの世界に台頭してきていることに大きな原因がある。それを悪者扱いにするつもりはないが、乱立する各種メーカーの戦禍の中に丸ごと鵜呑みにされつつあるランナーが見え隠れする。「どこに行ったらよいのかまるで行き先が見当つかない。」
 ランニングの集合体にしても、ただみんながそっち向いて走るから同じ方向に向かって進むだけ、そこにはコンセプトも何にも感じない。彼らはジンベイザメなどの大きな魚のパカーっとあいた口に吸い込まれていく、オキアミの群れなのか? いやランナーはそうあってはならない。

 本当に走ることを愛する純粋なランナーに対して、それを食い物にしようとする組織が膨れ上がりつつあるのが現状。それはやがて大きな組織同士が、おのおのの戦略を展開する戦国時代へと移っていく。そこには「純粋に走ることが好き」なんてことは単なるたわ言に過ぎないRUNの世界が、もうその戦国時代は既にやって来てしまっている。
                  
 この時代がどう変わっていくのか?ランナーはどこに行くのか?こうした戦略に踊らされず私は冷静に行き先を見て行こうと思っている。
そんな中で、根岸のRUN☆TMに来て下さる走る皆さんに対しては、私の拙い、かつ希薄な知力と行動力を駆使して、できるだけ本物のランニングを純粋に伝えて行こうといつも思っています。
私牧元が年齢を重なる中で、一番気を付けていることは旧態依然を押し付けたり、マンネリの一途的な思いだけで根岸に来て下さったランナーを扱ってはいけないということ。主催者自身の私も人一倍の向学心が必要だと思っている。
脚力は衰えようとも、この前を向いて進む気持ちが失せた時には、そっと根岸を去ろうと思っています。
                 
 その前に冷静に世に台頭し始めてきている「ジンベイザメ」の行き先を見据え、気付いたことを根岸のRUN☆TMの仲間にトレーニングを提供しながら伝えるのも、私の重要な務めだと思っている。
 ひょっとすると、この私はジンベイザメやサメの腹にくっついているコバンザメ? まあ、何とでも言っておくれ !? 
 
 今日の根岸は10マイルのクロカン持続走。参加者は15名と上々。懐かしい仲間のオンパレード。楽しい土曜日でした。   なんだ!?これじゃあ今日の根岸リポートになっていないじゃあないか? すみません。 牧元